あのひとの白い白い首筋を見た 項垂れた頭から垂れた瑞々しさの残る髪に触れたい すんと鳴る鼻先から一粒の滴が滴り落ちそう
泣いていたらいいのにと俺は思って泣いているあのひとの顔を想像しながらゆっくりとその背後に近寄る
愛しさと狂気と他愛のない冗談さ
振り翳した刃は今にもあなたを
殺しかねない